歯茎の治療/歯周病・歯肉炎
歯肉炎
細菌などの刺激に対する歯ぐきの炎症反応で、炎症は歯ぐきに限局していて歯を支えている骨の吸収はありません。
歯周病
軽度歯周炎=P1
歯を支える骨の吸収が歯根の長さの1/3より少なく、歯周ポケットの深さは3mm程度で、レントゲンでは骨吸収はほとんど見られません。歯のわずかな揺れと歯ぐきの軽度の赤みと腫れがあります。
中等度歯周炎=P2
歯を支える骨の吸収が歯根の長さの1/3~1/2程度で歯周ポケットの深さは3~6mm程度で、レントゲンでも骨吸収しているのがわかります。歯の揺れも軽度に大きくなり、歯ぐきの腫れや出血、膿が出てくることがあります。
重度歯周炎=P3
歯を支える骨の吸収が歯根の長さの1/2以上でポケットの深さは6mm以上で10mm以上にも及ぶものもあります。レントゲンでは歯の周りの骨吸収が著しく歯が骨の上に載っているような状態です。歯の揺れが著しく、歯ぐきの腫れも大きくなってきます。
治療の流れ
STEP 1
全身状態や今のお口の中の状態を伺い、レントゲン撮影を行います。
お撮りしたレントゲン写真にて骨の状態を確認します。
STEP 2
歯と歯ぐきの間の歯周ポケットを一本づつ検査し、同時にみがき残し、歯の揺れを測定します。
これにより今の歯周病の状態が確認できます。
STEP 3
歯肉縁上についている歯石を除去します。
STEP 4
再評価として歯と歯ぐきの間の歯周ポケットをもう一度検査し、同時にみがき残し、歯の揺れを測定します。
STEP 5
再評価の結果、歯周ポケットの中に歯石がついていたり、歯周ポケットの深さが深い場合は歯肉縁下についている歯石を除去します。
STEP 6
最終評価として歯と歯ぐきの間の歯周ポケットを一本づつ検査し、同時にみがき残し、歯の揺れを測定しどの程度改善されたかを確認します。
中等度~重度の歯周病になっている場合はフラップ手術(歯周外科処置)を行う場合があります。